第23回 全国棚田(千枚田)サミット 開催
平成29年9月28日(木)~29日(金)
長崎県東彼杵郡波佐見町(ひがしそのぎぐん はさみちょう)で
第23回 全国棚田(千枚田)サミットが開催されました。
「棚田は21世紀の社交場」 ~棚田で出会う、触れ合う、分かち合う~
をテ-マに掲げたサミットに、35都府県から682名が参加しました。
サミットの基調講演は、「土の気持ち」~都市が農村を支える時代~
と題し、三善浩二氏が語って下さいました。
農林水産省時代の知見と経験に、ユ-モアを交えて語られる内容はとても面白く、
楽しい講演になりました。
やきもので有名な波佐見町には、日本の棚田百選に選ばれた「鬼木の棚田」が
あります。
平均勾配1/6 標高100~300m 約400枚の田があります。
毎年9 月23日の秋分の日に「棚田まつり」が開催されます。
今年は170体の案山子が、2,000人のお客様をお迎えしたそうです。
発想の豊かな案山子は、笑いと同時に感心させられました。
麓から見上げる棚田は、点在する民家と融合して、とてものどかな素晴らしい
風景です。
この地でとれた石で造る石積は、高さ2mほどで大小の石の組み合わせに
安定感を感じました。
棚田散策のあとは、陶郷中尾山へ移動し、昔の面影残る町並み散策や窯元
見学をしました。
以前は波佐見町で造られて磁器・陶器も「有田焼」と呼ばれ、波佐見焼として
世に出ることはなかったそうです。
いろいろな困難を乗り越え、今では「波佐見焼き」は多くの人に知られる
までになりました。
天気に恵まれた波佐見町の棚田サミット。
時間を忘れて聞き入った講演、自然美と工芸品の美、両方味わえた現地研修。
思い出に残る棚田サミットになりました。