第25回全国棚田(千枚田)サミット参加
令和元年10月13日(日)~14日(月祝)
第25回全国棚田(千枚田)サミットが、山口県長門市で開催
されました。
台風19号の接近で開催が危ぶまれましたが、幸いにも山口県
は台風の進路を外れ開催することができました。
一般参加及び関係者で、約800名の盛大なサミットになりました。
オ-プニングでは、「油谷こどもミュ-ジカル」の子供たちが、
農山村の現状を題材としたミュ-ジカルを披露してくれました。
明るく元気な子供のミュ-ジカルをみて、いつものサミットとは
違う雰囲気に気持ちも弾みました。
事例発表では山口県立大学が、平成25年から油谷地区向津具
半島の地域プランディング研究の成果発表がありました。
女性の観点から、農業を明るく楽しく思える方策の発表でした。
明治大学農学部 小田切 徳美教授が、
「関係人口と農山村再生」~新しい「地方再生」~と題して
基調講演されました。
今まで農山村に新しい住人、若い住人を呼び込むために、
各地でいろいろな事をやってきました。
しかし思うような成果はあがっていません。
小田切教授の講演では、農山村に無関心な人に頑張って
農山村の良さを話しても、成果は望めない。
様々な地域交流から、農山村に興味を示す人から少しずつ
輪を広げるように、関係人口を増やす方が成果がある。と
講演された。
第2分科会では、棚田地域振興法の説明や地元の米に高付加
価値をつけ、地域活性化に尽力している方々のお話がありました。
バイタリティあふれる行動力に、ただただ感心させられました。
その後、農作業着フッションショ-などがあり、農業に対する
イメ-ジアップを図ったものでした。
高齢の男性参加者の多い棚田サミット。
見たこともないフッションショ-に、ちょっとびっくりされた
かもしれません。
2日目は、日本棚田百選のひとつ
「東後畑の棚田」の現地研修会がありました。
展望所から見える棚田だけでも、10a未満の棚田が210枚。
7haを3~4名で耕作されていました。
地滑り地区であり、棚田に水をはることで地滑り防止になって
いました。
耕作放棄地対策として、コスモス畑やハ-ブ植栽も手がけて、
一生懸命棚田を守っていました。
天気に恵まれ、無事に第25回全国棚田(千枚田)サミットが
閉会しました。
来年は「山形県大蔵村」で9/10(木)~11(金)に開催
されます。
人口3,200人の小さな村。
四ケ村の棚田を守る、地元の方々の活動を学びに行きましょう。