6月17日 尾木場の田植え
尾木場の棚田の入り口の道路脇には、お地蔵さんに見えそうな石が
立ってます。
今年も倒れること無く、田植え体験者を出迎えてくれました。
6月の青空。
田植え体験者にとっては、嬉しい青空ですが、雨を待つ農家にとって
はあまり喜べない晴れの日です。
今年はかつて無いと言うほどの、水不足の田植え時期。
溜池の水も少なく、池でふ化した鯉の稚魚だけが元気よく
泳いでいました。
天気に関わらず、日々成長する苗。
雨を待つ農家の焦りは、最高潮に達しています。
下の川からポンプで水をくみ上げて、田植えの準備です。
時間はかかりますが、こうするほかない現状です。
しかし田植え体験用の田んぼは、しっかり水が張られ、植えやすい
ように線が引いてありました。
田植え体験のために、一生懸命準備して下さる関係者に感謝の
気持ちで一杯になりました。
開会式を終え、田植えのはじまり。
今年は参加者77人、関係者・地元を併せると、122人の田植え
になりました。
家族で仲良く田植え。
手慣れた手つきでどんどん植えて行く子ども達。
地元のおじちゃんに教えて貰い、ゆっくり両手で田植えする子ども。
足跡だらけど、どこに植えてたよいか解らなくなった家族。
みんな思い思いに田植えを楽しんでいました。
今回は昼食会の前に、
鹿児島県共生・協働の農村づくり運動表彰 「功労者部門表彰」を
受賞された、「野上 操 様」の受賞セレモニ-がありました。
70年あまり尾木場の棚田を守り続け、地域づくりや都市交流に
貢献したことを評価され受賞されました。
大正15年生まれ。
背筋がぴんと伸び、はっきりとした口調でお話しされる野上さん。
これからも元気に、豊富な知識を後継者に伝えていただきたいと
思います。
毎年、地元の婦人部の方々が作って下さる豚汁。
今年も裏切りませんでした。
美味しいです。お代わりする人がたくさんいました。
秋の稲刈りにも参加して、豚汁を食べてくださいね。
その前に稲刈りを頑張りましょうね。