内之尾の棚田の石垣清掃
5月22日 朝9時 薩摩川内市入来町の「内之尾の棚田」の、石垣清掃が
行われました。
内之尾の棚田会員・鹿児島大学・NPO法人からのボランティア・行政担当者
の15名が参加しました。
年々、会員の高齢化に伴い会員全員が揃うことが少なくなりました。
それでも、ご先祖様から受け継いだ棚田を荒らさないようにと、一生懸命
保全活動を行っています。
今年は石垣の穴の中の取りにくい部分を、「草刈りバァ-ナ-」を使って
除草しました。
いつもなら、冬眠明けの生きものの存在を、恐る恐る確認しながら作業
をするのですが、「草刈りバァ-ナ-」のおかげで、余計な心配をすること
なく、作業を進めることが出来ました。
初めての草刈りバァ-ナ-を使っての作業は、予想以上に暑く重たく
たいへんでした。
上向きにすると火が消えると言われながらも、つい上向きにしてしまい
慌ててしまいました。
先人達が汗水流し、試行錯誤しながら1つ1つ積み上げた石垣を、
出来るだけ傷つけないように崩さないようにと、みんな真剣に
黙々と作業を行いました。
1人のボランティアの方は、毎年お子さんと一緒に参加して下さいます。
このような活動参加を通して、子供さんにいろいろな事を学んで欲しい
との思いからだそうです。
農業の大切さ大変さ、続けていくことの大変さ、汗を流し作業することの
達成感や爽快感。
きっと感じとってくれると思います。
高齢化・過疎化・後継者の問題を多く抱える農山村の集落では、
ボランティアさんの参加はとても嬉しく、頼もしい労働力になります。
ぜひとも、いろいろな作業に参加してほしいと思います。