鹿児島の棚田の取材に来られました。
7月2日(木)~3日(金)にかけて、全国棚田(千枚田)連絡協議会発行の情報誌「棚田ライステラス」の編集局ライタ-の石井さんが来られました。
2日は鹿児島中央駅から直接湧水町へ行かれ、幸田地区の棚田取材をされました。
雨が降り続き、棚田の撮影が大変だったようです。
3日は協議会担当者2名が取材に同行致しました。
午前中はさつま町薩摩の「寺元の棚田」の取材で、代表 黒田さんからお話を伺いました。
また県担当者2名及び町担当者も同席して、地域の概要や現状を話して貰いました。
室内での取材は1987年に廃線になった、宮之城線の永野駅跡地の「永野鉄道記念館」で行われました。
代表の黒田さんは薩摩町永野金山の観光ガイドもされており、寺元の棚田の歴史にも詳しく、石井さんの質問に的確に答えておられました。
その後、寺元の棚田の現地を見に行きました。
棚田は上段・中段・下段と分かれており、下段は耕作放棄が進んでいる現状も見て貰いました。
現地では作業されいる地元の方にも、話を聞くことができました。雨上がりの棚田は緑が美しく、情報誌にもすてきな寺元の棚田写真が掲載されることでしょう。
午後からは鹿児島市郡山町の「八重の棚田」の取材で、代表 桑原さんにお話を伺いました。
室内での取材は、棚田のイベントや集会でいつも使用されている「八重棚田館」で行われました。
桑原さんの外に、鹿児島市の郡山農林事務所の担当者2名も一緒に取材を受けました。
八重地区は年間7回のイベント(米作り・ソバ植え)を行っており、米作りオ-ナ-も毎年30組ほどの申込みがあります。
長くイベントを続けることは、とてもたいへんな事です。地元の方々の協力と行政のバックアップ、そして何より代表者の統制力・統率力と親しみやすさが必要だと思います。
室内での取材を終えた後は、現地へ移動して取材を続けました。棚田下から上を見上げると、立派に積まれた石積の棚田が壮観です。現在17戸の農家で、240枚の棚田の耕作を行っているそうです。農家戸数は減っているものの、「あと20年は引き継ぎ耕作してくれる者がいる」と話されておりました。いつまでも元気に、後継者指導をして頂きたいと思います。
石井さんは予定の取材を終え、「皆様のご協力のおかげで、無事に取材をおえることができた」と、感謝してお帰りになりました。
短い時間の取材で、鹿児島の棚田の紹介記事をまとめ上げるのはたいへんな作業だと思います。
石井さんの取材された記事で、全国に方に鹿児島の棚田を知って頂けると思うと、「棚田ライステラス 69号」の発行が楽しみです。